アナクアの知財管理プラットフォーム最新バージョンAQX®11は、世界の主要特許商標庁の文書取り込み、特許のレビューや分類プロセスを合理化するAI機能、弁理士業務の生産性向上ツール、知財ライフサイクル全体を通してイノベーションを強化する機能など、多くの新機能により知財プロフェッショナルの業務効率性をさらに向上するための支援を提供します。
イノベーションと知的財産管理テクノロジーのリーディングプロバイダーであるアナクアは、企業および法律事務所向けの知財管理プラットフォームの最新バージョンをリリースしました。 AQXは、優れた知財オペレーションと戦略的な知財管理を実現する知財プラットフォームです。
このブログでは、知財管理をさらに自動化し効率化するアナクアの知財管理プラットフォームAQX最新版の主要なアップデート機能とクライアント主導の機能強化を紹介しています。
文書自動処理による業務チームの作業負荷改善
- 文書の自動処理: AQXのAIを活用した新しい文書処理機能は、知財業務のデータ入力や管理にかかる作業負荷を劇的に改善します。毎日の反復作業の時間を削減し、期限管理を容易にしたり手作業から発生するエラーを極力排除した正確な情報が提供できるようになります。
AIを活用して生産性そして知財計画の戦略性を向上
- AI Patent Auto-Classifier™ (AI特許分類): 大規模言語モデル(LLM)を使用して社内および社外の特許を自社独自の分類に自動的にマッピングします。
- AI Patent Summaries™(AI特許サマリー): AI Patent Summaries™(AI特許サマリー)は、AIを活用した新しい生成機能としてAQXに搭載されています。一貫した高品質な公開特許レビューがユーザーに提供されることで、特許調査に費やす時間が削減できます。
情報にもとづいたスピーディな意思決定を実現する弁理士業務生産性向上ツール
- 弁理士業務生産性向上ツール: 弁理士業務を行う知財プロフェッショナルが、特許ライフサイクルの各段階で知財に関する意思決定を行うために必要なデータへ容易にアクセスできるようになります。特許ポートフォリオの中で最も重要なデータと、戦略的な意思決定をサポートするすべての文書および分析を一目で確認することが可能です。
ドメイン名を知財資産や製品とともに一元管理
- ドメイン名管理: AQXプラットフォームの新しいドメイン名管理機能により、自社の知財資産および製品に関連するドメイン名情報を一元的に追跡・管理できるようになります。
知財業務の効率化を実現するAQXその他機能:
- 直感的に操作できるユーザーインターフェース : 必要な項目へ容易にアクセスできる一元的な知財管理プラットフォーム上で作業を行うことで、毎日の知財管理タスクを簡素化することが可能になります。スマートなユーザーインターフェースと操作性により、直感的に操作を行いながら必要な情報へ簡単にアクセスをすることが可能です。
- イノベーション管理: 創造性やイノベーションに対するエンゲージメントを刺激する仮想ハブを使用して、イノベーションのパイプラインを可視化することが可能です。
- レポート機能: FIND&Search(検索)、動的な情報へのアクセスや表示を可能にするHyperView™(ハイパービュー)ダッシュボード、100種を超える新しいSSRSレポートへのアクセスなど、AQX 11の強力なレポート機能により情報をスピーディに表示したり関係者へ報告・共有することで優れた意思決定を可能にします。
最新版リリースとアップデートの背景について、アナクアのプロダクト&イノベーション部門のシニアヴァイスプレジデントであるヴィンセント・ブラウト、そしてプロダクトソリューション部門のディレクターを務めるジャスミン・クルスに詳しい話を聞きました。
AQX:業務効率と戦略的知財管理
ヴィンセント・ブラウト(以下、ヴィンセント):AQXは、市場に現在展開されている他のどの知財管理ソフトウエアよりも優れています。知財オペレーションチームのニーズに応え、知財ポートフォリオの可視化を通じてビジネスチャンスを創出する次世代の知財管理プラットフォームなのです。最新版のAQX11は、反復的なオペレーションタスクを自動化し、知財データそしてそれに基づいた分析をわかりやすく提示することで意思決定を容易にするため、知財チームは戦略的な知財価値の創造に集中できるようになります。
知財管理アプリケーションのシームレスなシステム統合もAQX 11の重要な側面であり、調和のとれた統一された効率化を実現するプラットフォーム環境を提供しています。 アナクアは、独自の技術を活用して、プラットフォームと毎日使用するツールとの効果的な連携を実現しています。
知財オペレーションの進化:文書の自動処理
ヴィンセント: 知財オペレーションは一般的に、知財管理に必要な事務的タスクを処理し、組織のデータを安全に保護するものとされています。 アナクアのクライアントは何百万もの特許や商標を管理しており、それぞれが多数のデータポイントを持っています。 したがって、アナクアはAQX上で毎年何億ものデータポイントを管理していることになります。
クライアントはアナクアに、最も無駄がなく、最も自動化された、正確でコスト効率に優れた知財オペレーションプラットフォームを開発することを求めています。
アナクアは、最高水準のローエンジンを活用することでワークフローを自動化してこのニーズに応えています。このローエンジンはプラットフォーム全体を強化し、知財ライフサイクルをエンド・ツー・エンドで管理しています。
また、そのようなプラットフォームを実現するもう1つの方法として、Microsoft Azure®(マイクロソフト アジュール)AIドキュメント・インテリジェンスをアナクアの文書自動処理ソリューションに組み込みました。これにより、知財チームにとって新しい業務自動化の機会が生まれます。自動化の強化に対するAIの役割は、知財オペレーションにおいて大きな可能性を秘めており、知的財産の効率的な管理方法を変革し続けるでしょう
弁理士業務のワークスペース改革
ヴィンセント:弁理士業務を行う知財プロフェッショナルは、独立した複数のソフトウエアツールとアプリケーションを管理しなければならないという課題に直面しています。弁理士業務は平均して8から10の異なるアプリケーション間を行き来して業務が行われています。これらのアプリケーションの種類は、電子メールやドキュメント管理、特許分析に関するものまで多岐に渡ります。
アナクアは、関連するすべてのデータとツールを統合した弁理士業務ワークスペースを開発しました。アナクアのソリューションは、一元化されたプラットフォーム環境を提供することで、意思決定を簡素化します。弁理士業務を行う知財プロフェッショナルは、自分のデータと、それをどのように使って意思決定をするかをコントロールできるようになります。統合されたサービスによって特許出願から外国出願に至るまで、意思決定にもとづくシームレスな業務遂行が可能になります。
知財戦略から生まれるビジネス価値の最大化
ヴィンセント:知的財産は重要なビジネス機能となっています。1つの特許ファミリーをその存続期間終了まで管理するには、約25万ドルの費用がかかります。知財の価値は、それが生み出すビジネス価値に直結しています。企業ビジネスにおいては、知財ポートフォリオが持つビジネス価値の実証と定量化を知財チームにさらに強く求める傾向が高まっています。
知財戦略を通して、イノベーション、ライセンシング、標準化、収益化の取り組みを推進することができます。知財資産と収益の間には直接的な相関関係があります。FTO調査やブランド保護も、競争優位性を維持するために不可欠です。したがって、戦略的な知的財産管理は、特定の市場における競争力を維持するための鍵となります。
知財チームのためのレポート作成および意思決定ツール
ジャスミン・クルス(以下、ジャスミン): 知財チームは、優れたレポート作成機能、知財ポートフォリオの可視化とそこから得られる洞察、そして、知財ライフサイクルのあらゆる段階で知財チームを支援する意思決定支援ツールを求めていると感じています。
最新バージョンのAQX 11は、アナクアプラットフォームの強力なコア機能すべてを次のレベルへ引き上げています。AQXはエンド・ツー・エンドの知財管理プラットフォームです。AQXホーム(ホームページ)のダッシュボードビューでは、自社のポートフォリオと知財資産で起きていることすべてを俯瞰することができます。知財ライフサイクルの各段階で重要な情報をセグメント化し、知財費用を可視化し、さまざまな関係者や業界の競合状況をより詳細に理解することが可能です。
多くの知財ソフトウエアシステムは、知財ライフサイクル全体を一元管理することはできません。AQXは、AI特許サマリー、特許分析レポート、中間処理分析レポート、外国出願レポート、更新要否判断レポートで提供されるデータを使用して、データを複数の方法で可視化し、知財ライフサイクルの各段階で戦略的な意思決定を行うこともできます。
この重要な情報により、知財ポートフォリオをより的確にコントロールできるようになります。また、イノベーションを促進しながら保護すべき特許や商標を決定することで、競合他社の一歩先を行くことができるようになります。
クライアントとのコラボレーションによる統合知財管理プラットフォームを実現
ジャスミン:AQXプラットフォームのメリットは、「システム統合」されていることです。様々なツールやアプリケーションが統合されているため、知財プロフェッショナルの作業が容易になるのです。知財管理に必要なものはすべて、1つのエコシステムから利用できます。イノベーション提案の傾向追跡、年度ごとに出願した発明数の確認、特許庁から受信する文書の取り込み処理、年金管理や支払い、外国出願案件の費用見積り、収益化またはライセンス供与すべき価値の高い知財資産の特定などをすべて行うことができるのです。
AQXでは、製品レベルからポートフォリオを管理し、特許から意匠、ライセンス、ドメイン名まで、製品を構成するすべての知財資産を追跡することもできます。AQXの製品・知財管理機能を活用すると、製品に関連する収益を追跡して、製品の価値を詳細に把握することもできます。AQXは1つのプラットフォームからこれらすべてを実行したり、さらなる可能性を生み出す支援を提供する機能も備えているのです。
AQXにはアナクアのクライアントとの継続的なコラボレーションやパートナーシップが反映されており、これまで説明したすべての機能は、すべての段階でクライアントからの幅広い意見を取り入れて開発されています。新しいユーザーインターフェースおよび操作性を備えたプラットフォームである最新バージョンのAQX 11は、これまでのアナクアのシステムリリースの中で最もエキサイティングなバージョンです。この最新バージョンは、知財関係者にとって合理的で効果的な知財管理を実現し、関係者との知財に関する連携を促進したいというクライアントのビジョンを具体化しています。
AQX11で知財管理を次のレベルへ
AQX11は、既存のコア・プラットフォームを発展させたというだけでなく、知財オペレーションの効率性を向上させ、革新的な弁理士業務ワークスペースを提供し、知財チームが知財戦略をビジネス目標に整合させることを可能にする意思決定ツールを提供するという点で、極めて重要なバージョンとなります。ビジネスの将来は、組織が知財戦略を全体的なビジネス目標と整合させられるかどうかが重要となります。 AQXは、ビジネスの成長を目標とする世界中の企業や知財法律事務所からの信頼を集める、業界をリードする知財管理プラットフォームです。