知財管理は管理機能からビジネス機能へと拡張しています
2019年1月30日 ボストン、東京 知的財産管理・分析、特許サービスにおいて業界をリードするアナクア社 (Anaqua)は、企業が知財ポートフォリオ戦略を経営目標と整合させ、特許・法律事務所に新しい自動化およびビジネス開発ツールをもたらす最先端ソフトウェアプラットフォームAQXを発表しました。
クライアントからのフィードバックや提携と共に新しくスピーディな技術に基づき構築された新しいソフトウェアは、シンプルなユーザーインターフェース、豊富なデータを使用した分析機能、ビジネスインテリジェンスツール、エンドツーエンドの財務・費用管理機能といった、多くの利点を兼ね備えています。
AQXによりユーザーは、独自の分析機能およびコラボレーション機能を活用して、組織の目標を直接サポートする知財資産を構築させることができます。公開データ、非公開データを組み合わせた分析をすることで、知財マネジメント部門や知財チームは自社のイノベーションレベルを容易に追跡でき、知財ポートフォリオの強みを評価し、競合他社の動きを予測したり、ビジネスにつなげる知財の活用方法を作り出すことが可能になります。また、知財管理、予算管理、知財コスト管理、予算・費用引き当て、請求や電子請求のツールにより知財費用を最適化する財務管理システムを通して、費用実績や費用評価を管理することが可能となります。特許法律事務所はAQXプラットフォームの分析と差別化されたソリューションを通してリスクを抑え、経費を削減することでさらに成長をすることができます。
「知財管理はビジネスのひとつの機能となりました」とアナクア社の製品開発部上席副社長ヴィンセント・ブローは述べています。「ANAQUAのクライアントは知財はビジネスであると考え、知財の構成をイノベーションの力を高め、経営に自由をもたらし、ブランドを保護するものと位置づけています。AQXは企業の競争力を高め、特許法律事務所が差別化を図りビジネスにおいて成功するのに役立つソフトウェアプラットフォームを提供することで、知財および企業経営幹部がもつ要望に応じることを可能にします」
「企業の知財活動は過去18~24ヶ月から現在まで変化を遂げている最中にあります。外部的そして内部的なものとの統合を特徴として、知財はビジネス戦略のコアを現実化する役目を果たしてきました。AQXのリリースにより、Anaquaは知財ビジネス管理エコシステムの中枢に、変革の媒体作用をもたらすための能力を注ぎ込むソリューションとなることでしょう」とHyperion Researchの社長であるEyal Ifferganはコメントをしています。
また、アナクア社最高経営責任者のボブ・ロメオは「AQXは、単なる新しいソリューションリリースではなく、知財そして知財チームをビジネスにつなげ、クライアントが独自のシステムを構築するための重要なステップです」と、述べています。
「AQXは、ビジネスに効果的な影響を与えるために必要なツールで組織を強化する次世代プラットフォームです。クライアントからのフィードバックやコラボレーションにより実現したものも多く、当社はこれからもクライアントと共に知財でビジネスの成功を実現させていきたいと考えています」
AQXの主な特徴
費用管理 – ビジネスの中で費用がどの様な使途で、どこで費やされているのかを管理します。ユーザーは予算管理、費用・引き当て予測および支出の最適化のため費用データを集め、分析し、報告をすることができます。
- 予算 -管理者およびビジネスユニット単位の知財の種類、地域、部門などに基づき、年間予算を作成し管理します。スプレッドシート形式を使用して予算を作成し、実際の支出額と比較し追跡調査します。ユーザーレベルにより編集と表示の権限が選択できる複数レベルのセキュリティを設けることも可能です。
- 見越額計上 -毎月または四半期ごとに次期費用を予測します。正確な見越額を算出するため発生額の実支出と比較をします。本機能は、権利侵害の事例のために生じたタスクなど、予測できず今後も発生しうる費用の計算に最適です。
- 費用の追跡機能改善– タスクや事象に基づき費用を予測するためのテンプレートを改善。
- 請求書発行– ユーザーが十分な情報に基づいた決断をしたり、特定の事項、明細、見込額、および請求書ごとの支払い額を確認できるよう請求書に関する詳しい内容を提供。
- 請求書のアップロード– ドラッグアンドドロップによる容易な請求書のアップロードが可能になったことで、ユーザーインターフェースが改善しました。カスタマイズされた請求書テンプレートを利用することで必要なデータだけを引き出せたり、請求書を承認または拒否するためのビジネスフローが構成できます。LEDES 98B、98BI、およびXML 2.1を完全にサポートしています。
- 電子請求-買掛金システムとの統合により、請求書の受取りと支払いの追跡をします。
- 支払い追跡-支払いが外部のAPシステムに送信された時期とその支払い方法を追跡します。
- 通貨-請求書の送信と支払時の為替レートを追跡します。
- 承認-承認のワークフローを活用し、複数の関係者が請求書を確認できます。
- ダッシュボードレポート-財務データを視覚化した報告が可能になり分析が容易になります。
- ポートフォリオ分析- プロセスの自動化と文書化により、包括的な組織内部のビジネスインテリジェンスとKPIを一体化、効率的かつスマートな環境で十分な情報を踏まえた意思決定が可能になります。AcclaimIPとのさらなる統合が進んだスマートプラットフォーム上で、360°の分析と測定基準を用いて、意思決定者や経営幹部に独自の有益な情報を提供します。
- 新しいホームページとUI/UX-シンプルに変化したナビゲーションとカスタマイズされたカードコンセプトのホームページ。最新かつスピーディなUX(ユーザー・エクスペリエンス)を提供しています。
- 検索-新しく「任意番号」フィールドを追加したクイック検索機能、モジュール間でフィールドの特定のサブセットを検索する機能、そしてモジュールデータを使用してタスクを検索する機能。
- 一括アップロード- 膨大な数の特許、商標、請求書の記録を効率的にアップロードすることが可能です。ユーザーはカスタムテンプレートファイルを作成するか外部ファイルをアップロードすることができます。アップロードに対する全体的なエラー特定も可能。
- 名義変更管理-検索結果から一括して名義変更の処理を管理する機能により、パフォーマンスが大きく向上。
- Private PAIR 対応- USPTOの安全な最新アクセス手法に基づき、プライベートペア文書ダウンロードのサポートを強化しました。
- 財務システムソリューション統合- AQXが財務システムで案件を作成したり、財務システムからAQXに財務データを作成することが可能な双方向の統合。SimpleLegal統合をサポートしています。
- イノーベーションポータルの拡張(Beta) -発明提出のプロセスを簡略化し、発明者がアイデアを容易に提出することを可能にします。Ideapointを搭載したANAQUAを使用する発明者は、構成可能な最適化されたUI(ユーザー・インターフェース)によりAQX上で発明記録を作成することが可能です。
アナクアについて
アナクアは発明・知財管理において業界トップクラスのエンドツーエンドソリューションを提供しています。米国の特許申請数上位25社の50%、グローバルブランド上位25社の50%に採用をされている他、多くの優良有名企業や先進的な特許法律事務所でも利用されています。本社を米国ボストンに構え、ヨーロッパそしてアジアに拠点を有するアナクアの知財プラットフォームは、知財管理関係者や弁護士・弁理士、パラリーガル、司法書士や発明者という約100万名のユーザーに世界中で使用されています。ソリューションにはベストプラクティスの業務フローやビッグデータ分析機能、情報に基づいた知財戦略や判断を可能にするビジネス・インテリジェンス、知財業務を効率化する機能などが統合されています。知財のエンタープライス・ソフトウエアに求められるニーズに応えるべくフォード・モーターそしてブリティッシュ・アメリカン・タバコの知財リーダーにより開発されたソフトウエアを商業化するため、アナクアは2004年に創業しました。1994年創業のSGA2買収統合を機に、特許年金そして商標更新支払いサービスのコア知財管理ソフトウエア機能を強化しています。2015年以降、アナクアはideaPoint、AcclaimIP、Lecorpioといった企業との買収統合を行いながらソリューション・テクノロジーやデータ強化を推進し、企業としてのグローバル成長戦略を遂げています。
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